*天安門追悼集会が初めて中止

*天安門追悼集会が初めて中止

記事年月 2020年4月‐6月
号数 87
媒体 国外
大分類 【B-1. 東アジア・太平洋地域】
国名 中国
トピック
タイトル *天安門追悼集会が初めて中止
本文  香港で毎年6月4日に開催されている天安門事件の追悼集会について、香港警察は6月1日、開催を許可しないことを決定した。新型コロナウイルスの感染対策として9人以上の集会を禁止した「集会制限令」を理由とした。追悼集会を主催する民主派団体は、警察が集会を不許可としたのは1989年の同事件後初めてで、警察が感染対策を口実に集会を禁止したと反発した(朝日6/2ほか)。4日夜、民主派団体は大規模集会を取りやめ、各地でオンラインでの追悼活動を呼びかけ、幹部8人がビクトリア公園で追悼する模様をインターネットでライブ配信した。公園は当局が封鎖していたが、多くの市民がろうそくを手に集まり、犠牲者の死を悼んだ。香港メディアは約1万人以上が集まったと報じた。警察当局はこれまで「違法集会」として強制排除することが多かったが、この夜は出動を控えて集会を事実上、容認した(毎日6/6ほか)。
本土では4日、警察当局が北京市中心部の天安門広場周辺などで追悼の動きを警戒した。犠牲になった学生らの遺族でつくる団体「天安門の母」の一部のメンバーは、治安当局の監督下で北京郊外の墓地で犠牲者の冥福を祈り、墓前に花を捧げた(読売6/5ほか)。
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