*最高裁が鞭打ち刑の廃止を決定

*最高裁が鞭打ち刑の廃止を決定

記事年月 2020年4月‐6月
号数 87
媒体 国外
大分類 【B-4. 中東・西アジア】
国名 サウジアラビア
トピック
タイトル *最高裁が鞭打ち刑の廃止を決定
本文  4月25日、厳格なイスラム教国であるサウジアラビアの最高裁は鞭打ち刑廃止の決定を発表した。今後有罪が宣告される被告には、禁錮刑や罰金刑が科される。ただしシャリーア(イスラム法)において言及される婚外交渉などの罪には従来通り鞭打ち刑が適用される可能性も報じられている。同国の鞭打ち刑は人権団体などから長年批判の対象とされており、2012年に逮捕された人権活動家ライフ・バダウィ氏が「イスラム教を侮辱した」罪で禁錮10年と鞭打ち千回の判決を受け、刑の一部が執行された際にも国際的な抗議が巻き起こった。今回の決定はムハンマド皇太子主導の社会改革の一環で、サウジの国際的なイメージを向上させる一方で国民の不満を解消する狙いがあるとみられる。翌26日には未成年者に対する死刑の廃止も発表された(毎日5/4ほか)。
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