*アヤソフィアのモスク化、ギリシャは反発

*アヤソフィアのモスク化、ギリシャは反発

記事年月 2020年4月‐6月
号数 87
媒体 国外
大分類 【B-4. 中東・西アジア】
国名 トルコ
トピック
タイトル *アヤソフィアのモスク化、ギリシャは反発
本文  5月29日、イスタンブールにある世界文化遺産の歴史的建造物「アヤソフィア」でオスマン帝国征服567周年記念式典がトルコ政府主催で挙行され、イスラム教の聖典コーランの朗読が行われた。これに対してギリシャ政府は「世界中のキリスト教徒の宗教的な心情に対する侮辱」だと批判した。アヤソフィアはビザンツ帝国時代の6世紀にギリシャ正教の総本山として位置づけられたが、15世紀にオスマン帝国による征服を受けるとモスクへ改装された。その後20世紀に建国され厳格な政教分離を掲げたトルコ共和国の下で世俗化され、無宗教の博物館へと性格を変えた。近年エルドアン大統領が推進するアヤソフィアの「モスク化」の背景には、自身の支持基盤であるイスラム保守層へアピールする意図があるとみられている(朝日6/14ほか)。
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