*コロナを機に安楽死の議論が再燃
記事年月 | 2020年4月‐6月 |
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号数 | 87 |
媒体 | 国外 |
大分類 | 【B-7. 西ヨーロッパ】 |
国名 | オランダ |
トピック | |
タイトル | *コロナを機に安楽死の議論が再燃 |
本文 | 新型コロナウイルス感染症が広がるなか、安楽死をめぐる議論が再燃している。高齢者には新型コロナウイルス感染症の治療を行わない方針を複数の医療団体が示したことがそのきっかけ。例えば、アムステルダムの「緩和ケア専門知識センター」は3月末、余命が1年未満だったり、慢性的に虚弱だったりする場合は集中治療室に運ばないことを患者に伝えるよう、かかりつけ医らに求めた。また、集中治療室医組合は医療崩壊を避けるために、救命対象基準を80歳以下とする指針を3月に作成し、さらに後日、同基準を70歳以下にまで引き下げている。これらの措置は「命の線引き」として批判されているが、他方では、死に方を自らの意志で決めることを重視して、新型コロナウイルス感染症に罹患したとしても病院に搬送されたくないと考える高齢者もいる。実際、安楽死を望む人たちによる「オランダ・自由意思による死協会」には、「感染時、自分の意思で希望通りに死ぬにはどうしたらよいか」という相談が増えているという(朝日4/18)。 |