*最高裁が宗教保守派の意に沿わない判決
記事年月 | 2020年4月‐6月 |
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号数 | 87 |
媒体 | 国外 |
大分類 | 【B-8. 北米・中南米】 |
国名 | アメリカ |
トピック | |
タイトル | *最高裁が宗教保守派の意に沿わない判決 |
本文 | 連邦最高裁は6月15日、性自認や性的指向を理由とした解雇は公民権法違反であり、認められないという判決を下した。訴えを起こしていたのは、性的少数者であることを理由に仕事を解雇されたとする3人。今回の判決では、多数派の保守派判事のうち2人がリベラル派の意見を支持し、原告の訴えが受け入れられた。しかしその1人のゴーサッチ判事が執筆した多数意見では、公民権法は性的少数者の差別を禁ずる一方で、宗教的な観点から性的少数者の雇用を拒否することも同法で支持されうるもので、両者の潜在的な対立は続くと述べられている(東京6/17ほか)。また最高裁は29日にも、人工妊娠中絶を行う医療施設を規制するルイジアナ州の州法は違憲だと判断を下した。妊娠中絶にはキリスト教保守派が反対しており、その支持を受けるトランプ大統領が保守派の最高裁判事を指名したことで中絶への規制が進むと考えられていたが、その予想が覆された形となった(読売・夕6/30)。 |