*最大級の豊臣秀吉坐像発見

*最大級の豊臣秀吉坐像発見

記事年月 2020年4月‐6月
号数 87
媒体 国内
大分類 【A-1.神道】
国名 日本
トピック
タイトル *最大級の豊臣秀吉坐像発見
本文  大阪市教育委員会は5月21日、同市の大宮神社で江戸時代の制作と推定される木製の豊臣秀吉坐像が見つかったと発表した。同像は寄せ木造りで、高さは81.9cmと現在確認されている江戸期の木造秀吉像の中では最大級。等身大とみられる。同神社内にある摂社・高良社(こうらしゃ)を改修工事のため調査したところ、隠されるように安置されていた同像を発見した(読売・東京・夕5/22)。 秀吉は没後、朝廷から「豊国(とよくに)大明神」の神号を贈られ豊国神社を中心に祀られていたが、徳川家が世を治める江戸時代に入ると公の秀吉信仰は困難になっていった。同像に冠がなく、彩色をはがした跡があるのは、こうした事情を背景に秘伝の存在とされてきたためとみられる。ただし江戸時代後半に入ると秀吉の一代記「絵本太閤記」が出版され、秀吉ブームが起こったことを機に、同像も公開された可能性があるという。文化財保護課の調査員は「秀吉信仰が大阪でもあったことを文献以外で示す初めての例で、極めて貴重だ」と評価している(東京・東京5/22、毎日・東京5/22)。
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