*李登輝元総統の葬儀

*李登輝元総統の葬儀

記事年月 2020年7月ー9月
号数 88
媒体 国外
大分類 【B-1. 東アジア・太平洋地域】
国名 台湾
トピック
タイトル *李登輝元総統の葬儀
本文  李登輝元総統が7月30日、多臓器不全のため97歳で死去した。「民主化の父」として知られている李氏は、台湾出身者で初の総統となり、在任中に総統直接選挙を実現、台湾に民主政治を定着させた。日本の占領下で育ち、日本文化にも精通し、日本と台湾の交流拡大に多大な力を発揮した(朝日7/31ほか)。李氏への弔意を示すため、蔡英文総統の指示により総統府など公的機関は31日から3日間半旗掲揚を行った。8月1日には台北賓館に李氏をしのぶ献花台が設置され、早朝から大勢の市民が行列を作った。献花台は16日まで一般開放された(毎日8/2ほか)。李氏はキリスト教徒だったため14日、火葬に先立ち台北市中心部の教会でキリスト教式の礼拝が非公開で行われた。その後、霊柩車は総統府の建物を一周し、沿道の多くの市民に見送られて火葬場に向かった(読売8/15ほか)。
告別式は9月19日に新北市にあるキリスト教系の真理大学の礼拝堂で開かれ、李氏の家族や友人のほか、蔡英文総統、政権幹部ら計約800人が参列した。日本の森喜朗元首相やクラック米国務次官、台湾に駐在する海外使節らも参列した。李氏の母校の中学には分会場が設けられ、多くの一般市民も参加した。告別式終了時には、軍が21発の弔砲を鳴らすなど「国葬」の形で行われた。李氏の遺骨は10月7日、国防部が管理する新北市の五指山軍人公墓内に埋葬されることが決まった(産経9/20ほか)。
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