*安楽死に批判的な姿勢を改めて鮮明に
| 記事年月 | 2020年7月ー9月 |
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| 号数 | 88 |
| 媒体 | 国外 |
| 大分類 | 【B-7. 西ヨーロッパ】 |
| 国名 | バチカン(聖座(Holy See)) |
| トピック | |
| タイトル | *安楽死に批判的な姿勢を改めて鮮明に |
| 本文 | 9月22日、教皇庁は安楽死を非難する文書を発表した。カトリック教会は従来から安楽死に批判的な立場をとってきたが、それが改めて強調された格好になる。同文書は、「安楽死は、罪のない他者に直接死をもたらす行為であり、人命に対する罪である」と指摘したうえで、「安楽死と自殺幇助を認める法律を支持する人々は、他者が実行する重大な罪の共犯者になる」と断じた。他方で、隣人愛にもとづくチャプレンの活動の重要性が指摘され、チャプレンが医療関係者の内面形成を担う必要があると述べられている。安楽死は、ベルギー、オランダ、ルクセンブルクなどのプロテスタント文化圏で合法化されているだけでなく、近年ではスペイン、ポルトガルなどのカトリック文化圏でも合法化する法案が審議されており、同文書はこうした傾向に対する危機感を反映しているとみられている(文化時報9/30)。 |