*ジャスミン革命から10年

*ジャスミン革命から10年

記事年月 2020年10月-12月
号数 89
媒体 国外
大分類 【B-4.中東・西アジア】
国名 チュニジア
トピック
タイトル *ジャスミン革命から10年
本文  中東・北アフリカ諸国で起こった大規模な民主化運動「アラブの春」のきっかけとなったチュニジア青年の焼身自殺から12月17日で10年となった。「アラブの春」以降、シリアやリビアで深刻な内戦となったほか、一時民主化したエジプトも2013年のクーデターによって軍事政権に回帰している。唯一民主化を果たしたチュニジアの第1党であるイスラム政党「アンナハダ」党首ラシェド・ガンヌーシ氏は、同国で民主化が成功した理由について「旧政権と民主化勢力の対立がなく、イスラム政党と世俗派政党の協調路線が築けたこと」としている。同氏は、女性や少数者の権利を認め表現の自由を保障する新憲法の起草、独立した選挙管理機関やメディアの設置を革命の成果とした一方、失業など経済的課題の克服、憲法裁判所の設立、男女平等の実現を今後の課題として挙げている(毎日12/20ほか)。
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