*神社界で「幸先詣(さいさきもうで)」の呼びかけ

*神社界で「幸先詣(さいさきもうで)」の呼びかけ

記事年月 2020年10月-12月
号数 89
媒体 国内
大分類 【A-1.神道】
国名 日本
トピック
タイトル *神社界で「幸先詣(さいさきもうで)」の呼びかけ
本文  コロナ禍の中で迎える初めての年末年始を控え、神社界では初詣の参拝を人出の集中する正月三が日を避けて年内12月に前倒しして行う「幸先詣」を呼びかける動きが出ている。『読売新聞』によると、この参拝スタイルは福岡県神社庁が独自に考案したとされ、同庁は県内の神社に対し、正月の縁起物を一足先に販売するよう要請した(読売・東京10/28)。その後、幸先詣を実施する神社は全国に広がった。湯島天神(文京区)の境内には「幸先詣」と書かれたのぼりが立ち、例年だと正月から用意する破魔矢など縁起物の授与を12月初旬から始めた(毎日・東京・夕12/15、東京・東京12/20ほか)。宗像大社(福岡県宗像市)や広島護国神社(広島市)でも同様の取り組みがなされている(中国・広島12/15、朝日・北九州12/30)。 神社本庁によると、「初詣」が定着したのは昭和初期で比較的新しい習慣であり、初詣の時期にきまりはないという。同庁担当者は「三が日に行かなければ御利益がないというわけではない」と説明する(日経・東京・夕11/30)。また『朝日新聞』は、「いったん12月中に参拝して、新年用の縁起物を持ち帰って家族で正月を過ごし、時期を見てまた改めてお参りをすればいい」と、幸先詣を補完するような同庁幹部職員の見解も伝えている(朝日・北九州12/30)。
『ラーク便り』データベースの検索ページに戻る