*教皇フランシスコが初のイラク訪問
記事年月 | 2021年1月-3月 |
---|---|
号数 | 90 |
媒体 | 国外 |
大分類 | 【B-4. 中東・西アジア】 |
国名 | イラク |
トピック | |
タイトル | *教皇フランシスコが初のイラク訪問 |
本文 | 3月5~8日にかけて、ローマ教皇フランシスコは歴代教皇として初めてイラクを訪問した。教皇の外遊は2019年11月の訪日以来約1年3ヶ月ぶりとなる。教皇は5日にローマを出発し、首都バグダッドの大統領官邸でバルハム・サレハ大統領らと会談。その後、2010年にカトリック信者48人が死亡したアルカイダ系武装集団による襲撃事件の舞台となったバグダッドの大聖堂を訪れ、同国の司教団や司祭、修道者の代表らと会談した。6日はアリーの墓所がある聖地ナジャフで、同国のイスラム教シーア派最高権威シスタニ師と面会。同日に、旧約聖書に登場する預言者アブラハムの生誕地とされる古都ウルも訪問した。7日にはいずれもISの攻撃によって甚大な被害を受けた、IS元拠点地モスル、同国最大のキリスト教徒の町カラコシュ、クルド人自治区の都市アルビルを訪問。アルビルの野外スタジアムで約1万人が集まった大規模ミサを行った(カトリック3/21ほか)。 イラク各地の歴訪を終え8日に帰路についた教皇は、「イスラム教徒、キリスト教徒、ヤジディ教徒など何千何万の人々が追放され、殺された。だが、希望は憎悪より強く、平和は戦争よりも強い」と語り、宗教・宗派間の融和と平和の実現を訴えた(毎日3/9)。 |