*3.11から10年、各地で追悼行事

*3.11から10年、各地で追悼行事

記事年月 2021年1月-3月
号数 90
媒体 国内
大分類 【A-3.習俗・慰霊】
国名 日本
トピック
タイトル *3.11から10年、各地で追悼行事
本文  東日本大震災から10年を迎えるにあたり、犠牲者を追悼する催しが各地で行われた。宮城県南三陸町では3月9日、各宗教・宗派の宗教者が海や慰霊碑、震災遺構に祈りを捧げる追悼行脚が行われた。被災者の悩みを聞く傾聴喫茶「カフェ・デ・モンク」を開いてきた宮城県栗原市の曹洞宗通大寺の金田諦応住職が臨床宗教師の資格をもつ宗教者らに呼びかけたもので、県内外の仏教の僧侶やキリスト教の牧師、修験道の山伏など21人が参加した(毎日・宮城3/10)。3月10日の福島県南相馬市では、地元の僧侶や檀家ら約20人が浪江町の請戸海岸まで18kmの道のりをうちわ太鼓を叩きながらお経を唱え続け、約7時間かけて歩いた(読売・福島3/11)。宮城県石巻市では整備中の石巻南浜津波復興祈念公園に建立された慰霊碑の除幕式が3月11日に行われ、遺族の了解や希望があった3,695人の名が刻まれた慰霊碑に参列者が花を手向け、犠牲者を悼んだ(石巻日日・石巻3/11、河北新報・仙台・夕3/11)。津波で児童74人、教師10人が犠牲になった石巻市立大川小学校にも、11日の早朝から校舎前で手を合わせる人たちの姿があった(東京・東京・夕3/11)。同じく3月11日、福島県いわき市平薄磯(たいらうすいそ)でも、僧侶たちが冷たい海の中に入り、参列者の名前が記された紙塔婆を供養。海で犠牲者の冥福を祈った(夕刊いわき民報・いわき3/12)。
 2020年は新型コロナウイルスの感染拡大のために政府主催の追悼式は中止されたが、2021年は千代田区の国立劇場で2年ぶりに開かれた。政府は震災翌年から主催してきた追悼式を今回で一区切りとし、2022年以降のあり方は未定としている(東京・東京3/12ほか)。
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