*同性婚をめぐり初の違憲判決

*同性婚をめぐり初の違憲判決

記事年月 2021年1月-3月
号数 90
媒体 国内
大分類 【A-3.習俗・慰霊】
国名 日本
トピック
タイトル *同性婚をめぐり初の違憲判決
本文  札幌地裁は3月17日、同性婚を認めない現行制度は「法の下の平等」を定める「憲法第14条1項に違反すると認めるのが相当」として、初めて違憲の判断を示した。判決後の記者会見で原告代理人の加藤丈晴弁護士は「性的指向は自らの意思で変えられないことを、裁判所は非常に重視した」とコメントし、判決を「画期的」と評価した。今回の違憲判決は他の4地裁でも争われている同種訴訟や同性婚の法整備をめぐる議論に影響を与える可能性があると報じられる。なお、原告側は「婚姻は、両性の合意にのみ基づいて成立」と定める憲法24条は同性婚を禁じておらず、望む者同士の合意だけで婚姻ができる権利を保証していると主張してきたが、判決では、憲法24条は「異性間の結婚を定めたもので、同性婚については定めていない」として違憲にはあたらないとされた。また、同性カップルの権利を認める自治体の動きが広がり、国会で議論が始まったのも比較的最近の2015年以降で、国が違憲状態を認識するのは容易ではなかったとして国の賠償責任は認めなかった(毎日・東京3/18、朝日・東京3/18、産経・東京3/18)。
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