*赤十字社と皇室の関係を論じた著書が刊行
記事年月 | 2021年1月-3月 |
---|---|
号数 | 90 |
媒体 | 国内 |
大分類 | 【A-7.皇室】 |
国名 | 日本 |
トピック | |
タイトル | *赤十字社と皇室の関係を論じた著書が刊行 |
本文 | 政治学者で山梨学院大学教授の小菅信子氏がこのほど、『日本赤十字社と皇室 博愛か報国か』(吉川弘文館)を刊行した。一般に献血などの医療活動でなじみ深い日本赤十字社だが、同書では歴史的に皇室との関係が深いことに焦点が当てられている。設立当初は十字の標章に代表されるキリスト教的要素に抵抗感が大きかったが、明治時代中期には社員(拠金者)を急速に得ていく。この要因として同書では、赤十字社が皇室の保護を得たことで「報国恤兵(じゅっぺい)」と「博愛慈善」が結合する形で受容されていった過程を詳述。特に、明治天皇の皇后である昭憲皇太后が赤十字事業に熱心だったとされる。赤十字と皇太后の活動について小菅氏は、「近代の皇后の役割を創出する際にも、赤十字は大きな役割を果たし」たと指摘している(産経・東京2/7)。 |