*あそかビハーラ病院の看護師離職問題
記事年月 | 2021年1月-3月 |
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号数 | 90 |
媒体 | 専門紙 |
大分類 | |
国名 | 日本 |
トピック | 中外日報 |
タイトル | *あそかビハーラ病院の看護師離職問題 |
本文 | 本願寺ビハーラ医療福祉会が運営する緩和ケア病棟「あそかビハーラ病院」の看護師の大量離職が問題となっている。同病院は宗派(浄土真宗本願寺派)の助成がなければ運営困難な状態が続いており、経営改善策が模索されてきた。改善策の柱とされる「平均稼働病床15床達成」には看護師の定着が不可欠だが、同病院では2019年度に病棟看護師の約半数が離職。3月5日まで行われた浄土真宗本願寺派の第319回定期宗会においては、離職の原因解明を求める声が相次いだ。本願寺ビハーラ医療福祉会によれば、離職のタイミングは勤続6ヶ月以内と3年目に集中。入院患者の多くが余命1ヶ月を切る過酷な職場であることから、入職6ヶ月以内の看護師は入職前に想像していた職場とのギャップに苦しみ、また入職3年目の看護師は激務に追われながらリーダー等の責任ある立場につかねばならないことが離職の原因とみられるという。現在は看護師指導の経験豊富な看護師を採用するとともに、看護業務の見直しとスキルに応じた職責設定を実施するなどして、離職を防ぐ方策がとられている(3/10。1/22、2/26に関連記事)。 |