*大司教も支持する総選挙結果を拒否する元首相
記事年月 | 2021年4月-6月 |
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号数 | 91 |
媒体 | 国外 |
大分類 | 【B-1. 東アジア・太平洋地域】 |
国名 | サモア |
トピック | |
タイトル | *大司教も支持する総選挙結果を拒否する元首相 |
本文 | 南太平洋の島国サモアで、4月上旬に実施された総選挙の結果から「2人の首相」が並立する事態になった。一院制の議会(定数51)での総選挙は、副首相経験者の女性、フィアメ・ナオミ・マタアファ氏を党首とする野党FAST党が無所属当選者1人を加えた26議席を獲得した。フィアメ氏の支持派が勝利したが、1998年から首相を務めてきたツイラエパ氏は権限移譲を拒んだ。ツイラエパ氏は選挙後議会を閉鎖し、フィアメ氏の宣誓が「違法行為だ」と非難し、自分は神によって任命された、辞任してほしいのなら教会に行って祈るべきだと言い放った。5月24日に議会で首相に就任する予定だったフィアメ氏は、議事堂の外で宣誓した。サモアの人口は20万人で国民の大半はカトリックを含むキリスト教徒であるが、同国のカトリック教会の大司教もフィアメ氏の支持を表明した(日経6/4ほか)。 |