*海南島のイスラム教への弾圧問題

*海南島のイスラム教への弾圧問題

記事年月 2021年4月-6月
号数 91
媒体 国外
大分類 【B-1. 東アジア・太平洋地域】
国名 中国
トピック
タイトル *海南島のイスラム教への弾圧問題
本文  南部の海南省博鰲で開かれた国際会議「ボーアオ・アジアフォーラム」の一環で4月21日に開かれた宗教に関する分科会で、中国イスラム教協会のトゥムニヤズ・アブドルクフ副会長が共産党政権の宗教政策を称賛した。副会長は20日の記者会見でも、「中国で信仰の自由は保障されている」と述べ、中国でイスラム教は迫害されていないと主張した(読売4/22)。
 しかし、海洋リゾートで知られる海南島に住む約1万のイスラム教徒の少数民族「回族」への当局の抑圧は強まっている。4月下旬、島南部の三亜市回輝地区のモスクでは、モスクの塔の先端にあるイスラム教のシンボルの新月が取り外された。住民らによると、拡声器で流されていた礼拝の呼び掛けの声が止められ、飲食店の看板にはイスラム教の戒律を守る料理を意味する「清真」の文字が上から紙を張って隠された。2020年9月には地区内の小中学校で、イスラム教徒のヒジャブ着用が禁止となった。抗議する生徒らの様子がSNSで拡散する騒動になり、当局はその後、禁止を撤回した(東京5/8ほか)。
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