*幸せの意味を問う、山村を舞台にした映画公開
記事年月 | 2021年4月-6月 |
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号数 | 91 |
媒体 | 国外 |
大分類 | 【B-3. 南アジア】 |
国名 | ブータン |
トピック | |
タイトル | *幸せの意味を問う、山村を舞台にした映画公開 |
本文 | 4月3日、パオ・チョニン・ドルジ監督の長編デビュー作『ブータン 山の教室』が日本で公開された。物語のあらすじは首都ティンプーで働く若い教師が標高約5千mにある村の学校に赴任し、村人との交流を通じて自身の人生を改めて振り返るというもの。外国の大都市で暮らすことを夢見ていた彼は雄大な自然の中での生活に触れて幸福の意味を問い直す。主人公のこうした心境の変化は、写真家として海外で暮らしブータンに帰郷して初めて自国のすばらしさに気づいたという監督自身の経験に基づく。作中、家畜への感謝を込めて歌われる「ヤクに捧げる歌」には伝統的な宗教観が表現され、大自然の中での生活は厳しいが村人は「満ち足りた感覚を持っている」と信じる監督のメッセージが込められている(読売4/16・夕ほか)。 |