*パレスチナとの衝突激化、ハマスとの戦闘へ
記事年月 | 2021年4月-6月 |
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号数 | 91 |
媒体 | 国外 |
大分類 | 【B-4. 中東・西アジア】 |
国名 | イスラエル |
トピック | |
タイトル | *パレスチナとの衝突激化、ハマスとの戦闘へ |
本文 | 5月7日夜、イスラエルが占領している東エルサレム旧市街にあるイスラム教の聖地「アルアクサ・モスク」などでパレスチナ人とイスラエル治安部隊の衝突があり、200人以上が負傷した。この日はラマダン最後の金曜礼拝の日にあたり、約7万人のパレスチナ人が礼拝のため同モスクを訪れていた。衝突の背景には、東エルサレムのシェイク・ジャラ地区に住むパレスチナ人家族らの強制立ち退きをめぐる問題が、特にラマダン入りした4月半ば以降過熱していたことがある(日経5/11ほか)。 7日以降もエルサレム周辺で衝突が続き10日にパレスチナ自治区ガザ地区のイスラム主義組織ハマスがイスラエルに向けロケット弾を発射。それを受けたイスラエルがガザへの空爆を開始し、イスラエルとハマスによる大規模な戦闘となった。21日の停戦まで攻撃の応酬が繰り広げられ、ハマスの戦闘員200人以上が殺害されたほか、パレスチナの民間人243人が死亡、1,900人以上が負傷した。一方、ハマスから計4千発のロケット弾を受けたイスラエルは、その9割を迎撃するも、着弾したロケット弾により12人が死亡した(産経5/22ほか)。 その後、国際社会からのイスラエルに対する圧力もあり、20日にイスラエルとハマス間の停戦が合意された。停戦が発効した翌21日、空爆によって荒廃したガザでラマダン明けの祝祭「イード・アル・フィトル」が9日遅れで始まり、市民は友人らとの久々の再会を果たした。一方同日、エルサレムにあるユダヤ教・イスラム教双方の聖地「神殿の丘」で、イスラエル治安部隊とパレスチナ人が再び衝突し約20人が負傷する事件が発生するなど、停戦後も予断を許さない状況が続いている(毎日5/23)。 |