*ナバリヌイ氏収監のあり方を正教会が批判
記事年月 | 2021年4月-6月 |
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号数 | 91 |
媒体 | 国外 |
大分類 | 【B-6. 東ヨーロッパ】 |
国名 | ロシア |
トピック | |
タイトル | *ナバリヌイ氏収監のあり方を正教会が批判 |
本文 | 刑務所に収監中のアレクセイ・ナバリヌイ氏の健康状態に関して、ロシア正教会の一部聖職者から懸念の声があがっている。反政権派指導者の同氏は、元軍人に対する名誉毀損の罪で収監されたあと、足や背中に痛みがあるにもかかわらず適切な治療を受けられないとして、2021年3月31日からハンガーストライキを実施していた。これに対して刑務所側は、あえて同氏の近くで鶏肉を調理するなどして食欲を誘い、ハンスト阻止を試みているという。また、夜中には逃亡を防ぐなどの名目で、同氏を頻繁に起こして眠りを妨げているとの情報もある。こうしたなか、モスクワの聖職者ウミンスキー氏は、ナバリヌイ氏の刑務所内での処遇について、「キリスト教的な慈愛」に基づき同氏が適切な治療を受けられるよう求めた。政権と蜜月関係を築く正教会の内部からナバリヌイ氏を支持する声があがるのは異例(東京4/14)。だが、検察当局は4月16日、同氏率いる反政権派組織「ナバリヌイ本部」や国内不正追及団体「反汚職基金」を「過激派」と認定するよう裁判所に申請。9月の下院選に向けて反体制派への締め付けを強めている(読売4/23)。 |