*女性の権利に融和姿勢を見せるも勧善懲悪省を復活
記事年月 | 2021年7月-9月 |
---|---|
号数 | 92 |
媒体 | 国外 |
大分類 | 【B-4. 中東・西アジア】 |
国名 | アフガニスタン |
トピック | |
タイトル | *女性の権利に融和姿勢を見せるも勧善懲悪省を復活 |
本文 | 8月17日に行われた政権掌握後初の記者会見でタリバンは、教育など女性の権利について「シャリア(イスラム法)の範囲で保障する」など、融和姿勢をアピールした。しかし、9月7日のタリバン暫定政権の閣僚発表では女性問題相の任命がなく、女性閣僚の起用もなかった。9月12日には、タリバンの高等教育相代行が男女共学の禁止や女性のヒジャブ着用の義務化を発表するなど、女性の権利に対する制限強化が進んでいる。また、一部の少数派民族に譲歩を見せた9月21日の閣僚追加発表時も、女性の閣僚起用はなかった。タリバンは「女性問題省」に代わって、旧タリバン政権時代に宗教警察として女性の権利や娯楽を暴力的な方法によって厳しく制限した「勧善懲悪省」を復活させており、極端なシャリア解釈に基づいた恐怖政治の再来が懸念されている(産経9/14ほか)。 |