*大統領による議会停止と首相解任、イスラム勢力が反発

*大統領による議会停止と首相解任、イスラム勢力が反発

記事年月 2021年7月-9月
号数 92
媒体 国外
大分類 【B-4. 中東・西アジア】
国名 チュニジア
トピック
タイトル *大統領による議会停止と首相解任、イスラム勢力が反発
本文  サイード大統領は7月25日、政府の新型コロナ対応を批判するデモの拡大を受け、メシシ首相ら主要閣僚を解任し、議会を30日間停止すると発表した。この決定に対し第一党であるイスラム政党「アンナハダ」党首のガンヌーシ国会議長は、「(2011年の)革命と憲法に対するクーデターだ」と大統領を非難した(日経7/27ほか)。
 その後も大統領支持派と反対派の対立が続く中、サイード大統領は9月29日、新首相にチュニジア初の女性首相となるナジュラ・ブーデン・ラマダン氏を任命した。サイード氏の一連の判断は、当初は世論調査で9割近い支持を得ていたが、9月22日に憲法の一部を停止する大統領令を発表して以降、批判が高まっていた。サイード氏が、世論の反発を避けるために首相指名を急いだとみられる(東京10/1)。
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