*菅義偉首相が広島平和記念式典で読み飛ばし、長崎では遅刻
記事年月 | 2021年7月-9月 |
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号数 | 92 |
媒体 | 国内 |
大分類 | 【A-6.政治と宗教】 |
国名 | 日本 |
トピック | |
タイトル | *菅義偉首相が広島平和記念式典で読み飛ばし、長崎では遅刻 |
本文 | 8月6日に「広島市原爆死没者並びに平和祈念式」で菅義偉首相があいさつの文章の一部を読み飛ばし、言い間違えをしたことが波紋を呼んだ。その中には戦争被爆国としての日本の位置付けや、核兵器のない世界の実現に向けた努力の重要性についての呼びかけが含まれていた。また式典の名称を「原発」と読み間違え、すぐに「原爆」と言い直す場面もあった。首相は式典後の記者会見で陳謝した。被爆者7団体のひとつ、広島被爆者団体連絡会議事務局長の田中聡司さんは「不勉強かつ不誠実」と批判した(朝日・東京8/7、中国・広島8/7、毎日・東京8/7)。 また同9日の「長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典」では、菅首相は1分遅刻した。政府が広島の「黒い雨」訴訟の原告を被爆者と認め、「同じような事情にあった」人々の救済を検討していることから、長崎の被爆者らは首相あいさつを注視していた。しかし、あいさつや記者会見では具体策への言及はなされなかった。各紙では、型どおりのあいさつから寄り添いを感じないという声や、「被爆経験者」への言及がなかったことへの憤りの声が取りあげられ、「隔たりは埋まらなかった」とも報じられた(朝日・東京8/10、東京・東京8/10)。 |