*皇室の名品、初の国宝へ
記事年月 | 2021年7月-9月 |
---|---|
号数 | 92 |
媒体 | 国内 |
大分類 | 【A-7.皇室】 |
国名 | 日本 |
トピック | |
タイトル | *皇室の名品、初の国宝へ |
本文 | 7月16日、文化審議会は宮内庁「三の丸尚蔵館」が収蔵する美術工芸品のうち、5件を国宝とするように文部科学相に答申した。今回指定されるのは元寇を描いた「蒙古襲来絵詞」、鎌倉時代のやまと絵の最高峰「春日権現験絵巻」、狩野永徳の屏風「唐獅子図」、伊藤若冲(じゃくちゅう)の代表作「動植綵絵(どうしょくさいえ)」、「三蹟」の一人・小野道風の手がけた「屏風土代」。皇室ゆかりの優品を収める同館の収蔵品が国宝指定されるのは初めてのこと。今回の指定について「喜ばしい」「幅広い利活用の道を開く新たな方向付け」など肯定的な声が識者からあがった。その一方、東京大学の辻惟雄(のぶお)名誉教授のコメントとして「『ロイヤルコレクション』が通常の『ナショナルコレクション』に格下げされる印象」、また外交利用への要請を断りにくくなることで保存に支障がでる可能性などの問題点も提示されている(読売・東京7/17、西日本・福岡7/17)。 |