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曹洞宗専門道場の設置認可一斉取り消しが2022年秋に実施されるに伴い、全国25僧堂が取り消し後も再認可するよう求めていた件について、同宗務庁は10月末までに認可の可否を通知、8ヶ寺が不認可となったと11月18日付で報じられた。不認可になった僧堂には大乗寺(石川県金沢市)、妙厳(みょうごん)寺(愛知県豊川市)などが含まれていた。一斉取り消しは釜田隆文・前宗務総長が打ち出した僧堂活性化策の一環で、僧堂の維持と僧侶の資質向上を目指すもの。認可されるには常在する指導者の配置や在籍する掛搭(かた)僧の人数、履修学科目、試験などについて明文化された新たな運営基準を満たさねばならない。宗務庁は審査基準や評価は同宗教育規定の定めにより回答を控えている。同24日の宗議会では不認可の理由の不明確さや閉鎖する僧堂での安居(あんご)を希望する僧侶の気持ちを慮る発言がなされ、見解が求められた。答弁した小林隆道・教学部長は説明はしていないことを認めた上で再認可されるべきあり方は示したとの見解を提示。また、閉単する僧堂ではなく「志を受けとめられる僧堂」に掛搭(入門)することを最良の選択だと答弁した(11/18、12/2)。 |