*盧(ノ)泰愚(テウ)元大統領の「国家葬」

*盧(ノ)泰愚(テウ)元大統領の「国家葬」

記事年月 2021年10-12月
号数 93
媒体 国外
大分類 【B-1.東アジア・太平洋地域】
国名 韓国
トピック
タイトル *盧(ノ)泰愚(テウ)元大統領の「国家葬」
本文  10月26日に88歳で死去した盧泰愚元大統領の葬儀が、30日に「国家葬」としてソウルのオリンピック公園で執り行われた。新型コロナウイルス感染拡大防止のため出席者は50人に限られた。遺族の要望によって遺骨は南北軍事境界線に近い坡州(パジュ)市に埋葬された。盧氏は1979年のクーデターの首謀者の一人で、80年に民主化を求める市民や学生160人以上を軍が殺害した「光州(クァンジュ)事件」(5・18光州民主化運動)などに関与したこともあって、国家葬には反対も強かった。
 国家葬期間には弔旗掲揚が法律で定められているが、26~30日にかけて光州市は「故人は虐殺の主役で生前に心のこもった反省や謝罪をしていない」と弔旗掲揚を拒否した。30日の告別式の弔辞で葬儀委員長を務める金(キム)富謙(ブギョム)首相は、故人は国家発展に多くの業績を残したが、現代史に消せない大きな過ちを犯したことは動かせない事実だと指摘して、国家葬に反対する国民の気持ちも十分に理解すると述べた(毎日10/31ほか)。
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