*天安門事件の慰霊碑が撤去
記事年月 | 2021年10-12月 |
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号数 | 93 |
媒体 | 国外 |
大分類 | 【B-1.東アジア・太平洋地域】 |
国名 | 中国 |
トピック | |
タイトル | *天安門事件の慰霊碑が撤去 |
本文 | 香港大学は12月23日未明、キャンパス内に設置されている天安門事件の犠牲者の慰霊碑である「国恥の柱」を撤去した。慰霊碑は1997年に民主派団体が香港大構内に設置したもので、高さ8m、50人の苦悶の表情を浮かべた遺体を積み重ねたデザイン。大学側は、「外部の法的助言とリスク評価に基づいて撤去を決めた」と説明したが、香港国家安全維持法(国安法)を意識した対応とみられる。毎年、天安門事件が起きた6月4日には学生らが像を磨き、犠牲者を悼んでいたが、2021年に入り親中派の一部が香港国家安全維持法に違反していると訴え、大学に撤去を求めていた。香港大の学生は、像の撤去は香港の自由が削られたことを意味し、天安門事件についての公開の討論がほぼできなくなっているが、人々の記憶は消すことはできないと語った(日経12/24ほか)。 また、24日に香港中文大学は、大学の入り口付近に設置されていた「民主の女神像」を撤去した。同像は、天安門事件の際に広場に建てられた「民主の女神像」をモチーフにしたもので、2010年に大学の入り口付近に設置され、民主化運動のシンボルの一つとなっていた。また、嶺南大学でも同日、天安門事件を象徴するレリーフが撤去された(産経12/25ほか)。 |