*遠藤周作初期の作品を発見
記事年月 | 2022年1月-3月 |
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号数 | 94 |
媒体 | 国内 |
大分類 | 【A-4. キリスト教】 |
国名 | 日本 |
トピック | |
タイトル | *遠藤周作初期の作品を発見 |
本文 | 遠藤周作のデビュー後間もない時期に発表したものの記録が残されていなかった短編小説が、遠藤周作文学館などの調査で見つかった。作品のタイトルは「稔と仔犬」で、カトリック系団体の月刊紙「新世界」の1955年10月号から13回にわたり連載されていたもの。代表作の『沈黙』に重なる場面や晩年の長編『深い河』にも共通するモチーフが描かれている。調査に携わった文芸評論家は「稔と仔犬」を「遠藤文学の根幹となり、人々とともに苦しむキリストという主題の萌芽が見られる貴重な作品だ」と話す。発見された作品は『遠藤周作初期童話 稔と仔犬 青いお城』として2月28日に河出書房新社から刊行された(読売・東京1/19ほか)。 |