*沖縄で収集の遺骨の返還請求を棄却
| 記事年月 | 2022年4月-6月 |
|---|---|
| 号数 | 95 |
| 媒体 | 国内 |
| 大分類 | 【A-3.習俗・慰霊】 |
| 国名 | 日本 |
| トピック | |
| タイトル | *沖縄で収集の遺骨の返還請求を棄却 |
| 本文 | 昭和初期に旧京都帝国大学(現・京都大学)の研究者が、沖縄県今帰仁村(なきじんそん)にある中世の墓所「百按司墓(むむじゃなばか)」から26体の遺骨を持ち出したまま返還しないのは違法だとし、地元住民らが京都大学に遺骨の返還を求めた訴訟の判決で、京都地裁は4月21日、「原告は遺骨の返還請求権を有しない」として原告側の請求を棄却した。判決では原告側の心情に一定の理解が示されたものの、「遺骨は信仰対象であると同時に、学術資料的・文化財的価値も有する」として大学側が保管することに違法性はないとした。研究機関による遺骨収集と保管の是非を巡る初の司法裁判とみられる。「学知の植民地主義」という言葉を掲げていた原告側の龍谷大学教授の松島泰勝氏は、判決後の記者会見で「遺骨返済の声を無視し続けてきた京都大の姿勢を、司法が追認したに等しい」と批判し、控訴するとした(毎日・東京4/22ほか)。 |