*君が代強制裁判、大阪府敗訴確定

*君が代強制裁判、大阪府敗訴確定

記事年月 2022年4月-6月
号数 95
媒体 国内
大分類 【A-6.政治と宗教】
国名 日本
トピック
タイトル *君が代強制裁判、大阪府敗訴確定
本文  6月16日付の最高裁決定により、君が代斉唱で起立しなかったことで受けた戒告処分などを理由に再任用を拒まれたとして大阪府立高校の元教諭が府に損害賠償を求めた訴訟は、大阪府の敗訴が決定した。原告の元教諭は定年退職後の再任用を望んだが、起立斉唱を含む職務命令に従うかという校長からの意向確認に答えず、任用されなかった。元教諭は憲法で保証された思想や良心の自由を侵害されたとして提訴。一審は訴えを退けたが、大阪高裁は希望者の再任用率が99%を超え、より重い懲戒処分をされた教員も再任用されていると指摘。「合理性や相当性を欠き、裁量権の逸脱に当たる」として府に約315万円の賠償を命じていた。大阪府では式典などで教職員に起立斉唱を義務付けた条例が2011年に成立しているが、原告の代理人の谷次郎弁護士は「強権的な君が代強制に警鐘を与える」と今回の最高裁判決を評価する(東京・東京6/22)。
→『ラーク便り』93号30頁参照
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