*神社本庁の後任総長を巡る混乱

*神社本庁の後任総長を巡る混乱

記事年月 2022年4月-6月
号数 95
媒体 専門紙
大分類
国名 日本
トピック 神社新報
タイトル *神社本庁の後任総長を巡る混乱
本文  神社本庁の後任総長の指名を巡る混乱が、『神社新報』に掲載されている。
 神社本庁では、田中恆清総長以下の執行部が6月3日に3年間の任期満了を迎えるにあたり、5月28日の臨時役員会で、総長・副総長の指名、常務理事の互選が行われ、その結果が各都道府県神社庁に通知されるはずであった。しかし、庁規の解釈等をめぐる意見の不一致により議論が膠着し閉会。その後、通知がなされていない状態が続いていたが、総長指名に関する経緯などを自ら説明し、芦原髙穂氏を総長、西高辻信良氏を副総長に指名したとする、鷹司尚武統理名義の6月3日付の書翰が、評議員や全国各都道府県神社庁に送付された。また、5月31日に本庁事務局に手交した公証人印のある「新総長指名書」も同封された。
 一方で神社本庁当局は6月6日、「6月4日以降の事務処理について」と題する6月3日付の文書を、神社本庁総務部長名で各神社庁長宛に送付した。同書では、総長・副総長並びに常務理事2名は決定されなかったと説明し、後任者が決定するまで田中氏が総長として在任するとした(6/6、6/13)。
 6月23日に開かれた臨時役員会では、田中氏の総長再任が賛成多数により議決され、鷹司統理に指名されるまでの間、田中氏が総長に在任することが確認された。また、鷹司統理により総長に指名されていた芦原氏が総長の地位にないことなども確認。この結果は、7月1日付で総務部長名の文書により各都道府県神社庁宛に通知された(7/11。中外日報6/1、6/3、6/10、6/29に関連記事)。
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