*大学のアイヌ遺骨、「象徴空間」に安置する案
記事年月 | 2013年7月-9月 |
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号数 | 60 |
媒体 | 国内 |
大分類 | 【A-3.習俗・慰霊】 |
国名 | 日本 |
トピック | |
記事タイトル | *大学のアイヌ遺骨、「象徴空間」に安置する案 |
本文テキスト | 政府のアイヌ政策推進会議が9月11日に札幌市で開かれ、アイヌ文化振興の拠点として「民族共生の象徴となる空間(以下、象徴空間)」を2020年度、北海道白老町にオープンする方針が決まった。アイヌ文化を総合的に展示、研究する国立博物館や伝統的家屋群、アイヌ工芸の工房などが整備されるという。 また同会議では、北海道大学などの全国の大学が研究目的で収蔵してきたアイヌ民族の遺骨の返還問題を受け、身元不明などで遺族への返還の目処が立たない遺骨をこの象徴空間に納めて「尊厳ある慰霊」を行うことが検討された。これに対しアイヌ民族側からは、「人骨は土に返すのがアイヌのもともとの文化」であり、「納骨堂を造って慰霊するのはアイヌの文化に合わない」という意見や、「安易に事をすすめて大学の責任をあいまいにすべきではない」といった反発の声が上がった(北海道・札幌9/6、毎日・東京・夕9/11ほか)。 [→『ラーク便り』57号21頁参照] |