研究成果・刊行物

 
『〈オウム真理教〉を検証する そのウチとソトの境界線』
〈オウム真理教〉を検証する そのウチとソトの境界線
井上順孝責任編集
宗教情報リサーチセンター編

360ページ 定価2,300円(2,300円+税) 春秋社

地下鉄サリン事件から20年。オウム真理教とはいったい何か。多角的な視点からオウムを考究し、その深層をえぐり出す画期的論考。事件への記憶と関心が薄れゆくなか、膨大な資料を基にあらためてオウム事件の全容に迫り、今日の問題としてとらえるべき教訓を浮き彫りにする。「宗教」と「人間」を考える上で必読の書。


目次
まえがき 井上順孝

1章 麻原言説の解読 藤田庄市
2章 引き返せない道のり――なぜ麻原の側近となり犯罪に関与していったか 高橋典史
3章 疑念を押しとどめるもの――脱会信者の手記にみるウチとソトの分岐点 藤野陽平
4章 科学を装う教え――自然科学の用語に惑わされないために 井上順孝
5章 暴力正当化の教えに直面したとき――何をよりどころに考えるか 矢野秀武
6章 メディア報道への宗教情報リテラシー――「専門家」が語ったことを手がかりに 平野直子・塚田穂高
7章 学生たちが感じたオウム真理教事件――宗教意識調査の16年間の変化を追う 井上順孝
8章 今なおロシアで続くオウム真理教の活動――日本とロシアの並行現象 井上まどか

特別寄稿 地下鉄サリン事件遺族の20年 高橋シズヱ
宗教事件年表 杉内寛幸・塚田穂高
あとがき 井上順孝