*教皇の同性婚容認発言をめぐる混乱
| 記事年月 | 2020年10月-12月 |
|---|---|
| 号数 | 89 |
| 媒体 | 国外 |
| 大分類 | 【B-7.西ヨーロッパ】 |
| 国名 | バチカン(聖座(Holy See)) |
| トピック | |
| タイトル | *教皇の同性婚容認発言をめぐる混乱 |
| 本文 | 10月21日、エフゲニー・アフィネフスキー監督の長編ドキュメンタリー映画『フランシスコ』がローマ国際映画祭で初上映された。上映後、この映画では教皇フランシスコが「同性愛者は神の子であり、家族になる権利を持っている。見放され、惨めな状況になることはあってはならない」と語り、同性愛者に結婚に準じた権利を認める「シビル・ユニオン」の法制度の整備が必要であると主張していると報じられた。歴代教皇はカトリックの教義に照らして、これまで同性婚を容認してこなかったため、フランシスコの発言は画期的であるとして注目と期待を集めた(キリスト11/1ほか)。だが、ローマ教皇庁は10月末、映画での教皇の発言は監督の意図的な編集によって作られたもので、教皇は同性婚を容認する発言はしておらず、「カトリック教会の教義を変えたわけではない」とする内部通達を各国の教皇大使に送った。バチカンが教皇の見解を解説する文書を発するのは「極めて異例」のことだという(カトリック11/15ほか)。 [→専門紙11月『キリスト新聞、カトリック新聞、クリスチャン新聞』参照] |