*スコセッシ監督が描く『沈黙』
記事年月 | 2017年1月-3月 |
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号数 | 74 |
媒体 | 国外 |
大分類 | 【B-8. 北米・中南米】 |
国名 | アメリカ |
トピック | |
記事タイトル | *スコセッシ監督が描く『沈黙』 |
本文テキスト | 遠藤周作原作の映画『沈黙―サイレンス』を監督したマーティン・スコセッシ氏はシチリア系イタリア移民の子孫で、ニューヨークに生まれ一度はカトリックの司祭になるためにイエズス会の神学校に入ったが、中退して映画の道へ進んだ。『沈黙』の物語では、キリスト教が禁じられていた江戸時代初期の長崎で、密かに宣教活動を続けるポルトガル人司祭ロドリゴが、ある男の密告によって捕らわれてしまう。そこで待ち受ける過酷な出来事を通して、苦難の時代に神はなぜ沈黙を続けるのかという疑問が投げかけられる。同監督は30年近く熱望してきた同作品の映画化について、「テーマは宗教というより、人間の存在。自分の居場所を探し、魂のよりどころを求め、神への信仰を含む何かを希求して生きる、科学的に説明できないわれわれの存在」だと語る。『沈黙』は1月21日、日本全国の映画館で公開された(ダ・ヴィンチ2月号ほか)。 [→国内キリスト教参照] |