*自称祈祷師に男児衰弱死事件で懲役刑

*自称祈祷師に男児衰弱死事件で懲役刑

記事年月 2017年1月-3月
号数 74
媒体 国内
大分類 【A-8.その他の宗教関連事象】
国名 日本
トピック
記事タイトル *自称祈祷師に男児衰弱死事件で懲役刑
本文テキスト  2015年4月、1型糖尿病だった男児(当時7歳)の両親に命じてインスリン投与をさせず、男児を衰弱死させたとして殺人罪に問われていた自称祈祷師の男の裁判員裁判判決公判が3月24日に宇都宮地裁で開かれ、懲役14年6ヶ月が言い渡された。 公判で検察側は、インスリンを投与しなければ男児が死亡する危険性を被告が認識しており、殺意があったと指摘。また、男児の命を救うには被告の指示に従うほかないと両親に思わせたと主張していた。一方の弁護側は殺意を否定し、さらに両親は自らの判断で男児を病院に行かせず、インスリン投与を中止したと反論。判決では、投与がなければ男児が死亡する危険性を被告が認識していたとし、容体悪化を知りながら放置し死亡を認容したとして「未必の故意」を認めた。また、母親については「被告の指示以外の行動を取りがたい心理状態だった」としたが、父親については保護責任者遺棄致死の共謀関係が成立するとした(下野・宇都宮3/25ほか)。
→『ラーク便り』69号32頁参照
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