*IS第2の拠点モスル「解放」宣言

*IS第2の拠点モスル「解放」宣言

記事年月 2017年7月-9月
号数 76
媒体 国外
大分類 【B-4. 中東・西アジア】
国名 イラク
トピック
記事タイトル *IS第2の拠点モスル「解放」宣言
本文テキスト  アバディ首相は7月9日、「イスラム国(IS)」の第2の拠点であった北部モスルをイラク政府軍が解放したと発表し、勝利宣言をした。2016年10月に開始された奪還作戦は終結したことになる。しかし依然として市内にはIS戦闘員が潜伏し、散発的な戦闘が継続する可能性がある上、ISによって「人間の盾」として利用されていた住民たちの救出が今後の課題となる。イラク第2の都市モスルは、ISの前身組織によって2014年6月に制圧され、指導者のバグダディ容疑者が「国家樹立」宣言を行った象徴的な場所。住民の多くはスンニ派だが、統治する政府側はシーア派を主体とするため、今後も宗派対立が再燃する恐れがある。一方でISが「首都」とするシリア北部の都市ラッカもクルド人民兵組織などによる制圧が進み、陥落が間近とみられている(毎日7/10ほか)。
[→『ラーク便り』73号43頁参照
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