*善光寺貫主(かんす)の地位をめぐる対立

*善光寺貫主(かんす)の地位をめぐる対立

記事年月 2018年7月-9月
号数 80
媒体 国内
大分類 【A-2.仏教】
国名 日本
トピック
記事タイトル *善光寺貫主(かんす)の地位をめぐる対立
本文テキスト  天台宗から善光寺大勧進トップの貫主を解任されていた小松玄澄氏が、大勧進を相手に貫主の地位確認を求める訴訟を長野地裁に起こしたことが、7月20日に明らかになった。小松氏側は2017年12月に小松氏が天台宗務庁に提出したとされる辞任同意書が偽造文書であると主張した。8月30日の第1回弁論では、大勧進側は告訴が事実に反するとし、請求棄却を求め争う姿勢をみせた。
    また、小松氏は前述の訴訟に加え、善光寺天台宗一山の住職や大勧進関係者ら11人が2015年11月ごろから、セクハラ、パワハラなど小松氏に関わる虚偽の事実を流布し、同氏に貫主辞任を強要したとして、約5500万円の損害賠償を求める訴訟を同地裁に起こしている。8月30日に行われた本訴訟の第1回弁論では、被告側が「セクハラ、パワハラは事実」「貫主は清廉性が特別求められる地位」と反論した。第1回弁論後、被告側の代理人は「虚偽の告訴により被疑者扱いされ、精神的苦痛を被った」とし、反訴を検討していることを明らかにした(信濃毎日・長野7/21、毎日・長野8/31)。
[→『ラーク便り』79号25頁参照
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