*モスル奪還作戦開始、宗派対立も内在

*モスル奪還作戦開始、宗派対立も内在

記事年月 2016年10月-12月
号数 73
媒体 国外
大分類 【B-4. 中東・西アジア】
国名 イラク
トピック
記事タイトル *モスル奪還作戦開始、宗派対立も内在
本文テキスト  アバディ首相は10月17日、スンニ派過激派組織「イスラム国(IS)」の国内最大拠点であるモスルの奪還作戦を開始したと宣言した。政府軍の他にクルド自治区治安部隊「ペシュメルガ」、スンニ派民兵、シーア派民兵など国内で対立する宗派・民族の勢力を結集して10万人規模での攻撃を行う。同地はシーア派主導の政府軍に不満を持つスンニ派住民が多いため、政府軍と連携するシーア派民兵は市内には入らず周辺の包囲を担当するなど、国内の宗派対立にも考慮した作戦となる。同地には100万人以上の民間人が残るとされ、ISがこれらの住民を「人間の盾」として利用することが懸念される(朝日10/18ほか)。
[→『ラーク便り』63号45頁参照69号43頁参照
『ラーク便り』データベースの検索ページに戻る