*スコセッシ監督の映画『沈黙』

*スコセッシ監督の映画『沈黙』

記事年月 2017年1月-3月
号数 74
媒体 専門紙
大分類 1月
国名 日本
トピック キリスト新聞 カトリック新聞 クリスチャン新聞
記事タイトル *スコセッシ監督の映画『沈黙』
本文テキスト  遠藤周作の小説が原作の映画『沈黙―サイレンス』公開直前の1月16日に、マーティン・スコセッシ監督が都内で記者会見を開いた。発言を一部抜粋する。「(バチカンでアジアの神父から)普遍的かつ唯一の真実というキリスト教を持ち込んだことが暴力ではないか、という意見ももらった」「ロドリゴが踏絵を踏めば、彼の傲慢が崩される。そこで彼の誤ったキリスト教の考えが覆され、自分を一度空っぽにして自分は仕える人になり、ロドリゴは真のクリスチャンになり得た」(キ28日付。ク22日付及び29日付)。次は『カトリック新聞』の記事での同監督の発言。<異文化の中にカトリック(キリスト教)を持ち込むことは、「それを(本質へと)削っていく過程だ」>。また記事は次のように書く。<小説『沈黙』は1966年の発表当時、日本の一部の司教や神学者から「棄教を肯定する」内容だと誤解され、“禁書”扱いされた。しかし映画は、この小説が「棄教の善悪」を問う作品ではないことにあらためて気付かせてくれる>(カ22日付)。なお『キリスト新聞』は1面トップ及び3頁に特集記事。『カトリック新聞』は3頁に映画紹介の扱い。『キリスト新聞』は1月28日付より金承哲・南山大学教授の<『沈黙』への道、『沈黙』からの道―遠藤文学を読み解く>の連載開始。
[→国内「キリスト教」国外「アメリカ」参照]
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