*内政の混乱収束によりタリバンとの平和交渉進展に期待

*内政の混乱収束によりタリバンとの平和交渉進展に期待

記事年月 2020年4月‐6月
号数 87
媒体 国外
大分類 【B-4. 中東・西アジア】
国名 アフガニスタン
トピック
タイトル *内政の混乱収束によりタリバンとの平和交渉進展に期待
本文  5月17日、大統領府報道官は、ガニ大統領が大統領選挙で次点であったアブドラ氏と和解する合意文書に署名したことを発表した。この和解によって国内の政治的混乱が収束に向かうことが期待される。また、合意した新体制では、ガニ氏が大統領に留まりアブドラ氏が旧支配勢力タリバンとの協議を主導することから、アフガニスタンの安定と平和をめぐって、アブドラ氏を中心とした政府とタリバンとの対話や交渉の動向に注目が集まっている(毎日5/18ほか)。ただし、6月22日、アフガニスタン政府は、タリバンによる直近1週間の攻撃で治安部隊の死者が291人、負傷者が550人にのぼったことについて2001年の米国軍事介入以降「過去19年で最悪」と非難するなど、現地では混乱が続いている。また、国連は2020年の5月末に発表した報告書において、タリバンの一部が国際テロ組織アルカイダとの関係を維持していることを指摘しており、アフガニスタンのさらなる情勢悪化を懸念する声もある(東京6/24ほか)。
[→『ラーク便り』85号52頁86号46頁参照
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